セルフケアという言葉、ご存知ですか?
文字通り、「自分で自分を手当する」という意味です。企業でも、社員の方々を対象に、自分のストレス状態に気づき、自分でケアすることの大切さをお伝えする研修をさせて頂くことがあります。こういった研修は一般的に「セルフケア研修」と呼ばれ、企業で行う心理教育の代表格です。
仕事柄、「人に言う前に、セルフケア!」を意識し、実施しております。
昨日は、セルフケアの一環として、私の行きつけのマッサージ店へ行ってきました。月に1度は、行くようにしています。
3月から、確定申告や新年度事業の準備などでパソコンを触る時間が長く、ちょっと肩が凝ってきたなあという自覚はありました。
が、まさかこんなに身体がボロボロだったとは!
足つぼの地獄のような痛みにマスク下で歯を食いしばり、その後の放心状態のヘッドマッサージでは、施術者から「この頭、かなりまずい状態ですよ。何かのご病気にかかられているみたいな感じ…。」と絶句され、初めて「この一ヶ月、酷使してごめんね。」と自分で自分の身体に謝罪。
触られて初めて、自分の緊張・過度な疲労状態を実感しました。
専門家、失格ですね(笑)。
が、この「今の自分の状態に気づく」そして、「手を打つ」が、セルフケアでは重要なんです。
身体が動くなら、とりあえず働けるなら、まあいいじゃないかと放置してしまうもの。しかし、こうした地盤(自分の身体や心)が緩んだ状態の時に、仕事やプライベートでアクシデントが重なると、パフォーマンスだけでなく、良い気分の持ちも悪くなり、気力低下が続いたり、簡単に心がポキンと折れてしまったりする誘因になったりします。
生きていれば、誰にでもストレスはあります。
まして、このコロナ禍。
どこからともなく忍び寄ってくるコロナ感染への不安・緊張は、長引けば長引くほど、健康な方であっても、無自覚に少しずつ、心を疲弊させていく原因になっている気がします。
ストレスのない人生なんて存在しませんが、特に今のこのコロナ禍では、普段から抱えているストレスが大きい方ほど、また、今までなんとなくやり過ごしてきた方も、いつも以上に心が重く、また身体の不調サインも増えていらっしゃらないでしょうか?
普段、健康な方であっても、コロナの影響でいつも使っているストレス発散法が活用できないことで、なかなかリフレッシュできなくて…昨年度の企業内での(ストレスチェック調査結果による)高ストレス者面談で、そのようなお話をよくお聞きしました。
個人的には、家族以外の人との他愛のない会話や食事、人やモノが多く集まる場に出向くことが、自覚していた以上に、日常のストレス発散に役立っていたんだなあと、今更ながら痛感しています。
近日中に、関西でまた緊急事態宣言が発令されるようです。
コロナによるストレスも、もうしばらく続きそうです。
ならば、ますますセルフケアは重要。
ストレスは免疫力を落とすとも言われます。強いストレスがかかっている時、うつにはならなくても、「よく風邪をひく」という話を聞かれたことはありませんか?
コロナにかからないためにも、マスク・手洗いなどの感染予防に加え、心の健康・免疫力を維持するためにも、今後もますますセルフケアが重要です。
あなたは、コロナをきっかけに、新たなストレス発散メニューを探せていますか?
ストレスにやられっぱなしではなく、巻き込まれずに、衝撃を吸収したり、受け流す方法をご存知ですか?
自分の心と身体に耳を傾けてください。
そしてどうぞ、今こそ、セルフケアを!