疲労とマイナス思考

花粉症の抗アレルギー薬のせいか、はたまた疲れのせいか?
とにかく、夜9時には眠たくて眠たくて。

夕方から食事の準備あたりから、すでに頭がボーっとして、何をするにもパワーが必要。特に夕食が終わってから、寝るまでの一連の家事ややり残している事務作業を頭に浮かべるけれど、なんとまあ腰が重いこと。

なんて体力がないんだろう。
なんて要領が悪いのだろう。
あのメール早く返さないと、なんて思われるかな。
あの書類早く作らないと、信用を損ねるよね。

ぶくぶくと、マイナス思考が湧き出して、とにかく早くちゃんとやらないと何か良くないことが起きそうで、落ち着かず。

毎日日付が変わらないとベッドに入れず、ベッドに入っても、眠たいのに変に頭がさえて寝付くのに時間がかかり、明日は何からどう仕事を片付けるかを考えてしまう。

はい、これ先週までの私です(笑)。

睡眠時間5~6時間を毎日繰り返すと、こんな感じになってしまいます。ここ2週間ほどかけて作られた、疲労とマイナス思考のサンドイッチ。

私は結構しっかり寝ないと、パフォーマンスが落ちやすく、ベストな睡眠時間は7.5時間~8時間。

皆さんは、ご自分のベストな睡眠時間を意識されていますか?

中には、ショートスリーパーと呼ばれる、短時間睡眠でもパフォーマンスが落ちない人もおられますが、大抵の方は最低でも6時間、できれば7時間以上の睡眠が必要と言われています。

6時間睡眠であっても、毎日長期的に続けると、翌日の脳の状態はちょっとお酒に酔った時と同じようなパフォーマンスの悪さになるとも言われています。

私たちが面談でお会いするときに、うつ状態のサインとして気を付けるのも、やはり睡眠です。特に早朝覚醒と呼ばれる、朝方3時~4時頃目が覚める状態が1~2週間続いていたら、本格的な抑うつ状態の始まりかも、とちょっと構えてお話を伺います。

一過性のストレス反応として、寝つきの悪さや夜中に目が覚める、といったことは、どなたでも経験があると思いますが、ストレスとなることが去れば、自然と収まってくるはず。

でも、うつ状態に入られると、寝つきの悪さだけでなくこの早朝覚醒も続き、結果、睡眠不足による脳疲労と日中のパフォーマンスの低下、さらには遅刻や欠勤といった、同僚からも見えるサインとなって現れるようになります。

睡眠は、日中の様々な記憶を整理し、脳の疲労をリセットする、大事なセルフケアタイム。そこが毎日、連続的に阻害されるようになると、私たちは日中疲れやすくなったり、頭の回転・切れが鈍り、そして普段よりもマイナス思考、あるいはイライラしやすくなったりします。

私は基本的には根が明るい性格なので、普段あまりマイナス思考に陥ることはないのですが、このマイナス思考がやたら登場するようになると、疲労のサインとしてとらえるようにしています。

皆さんは、いかがですか?

案の上、毎日10時~11時に寝て、たっぷり睡眠時間を回復したら、あちこちに出没していたマイナス思考が消え、何か行動を起こす時の
腰の重さも消えました。

「まあ、なんとかなるか!」で全部流せる。
これも、まずかったりするんですが(笑)。

やっぱり、睡眠って大事です。

最近、マイナス思考に陥りやすいなあという方は、まずは1週間、たっぷり寝ることに集中してみてください。

そのマイナス思考、実は体と脳の疲労が生み出しているかもしれませんよ。

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